こちらのページでは危険の程度によって次の3段階に区分しました。
取扱を誤った場合、使用者が死亡、または重症を追う危険が高いと考えられている場合 | 絶対に行っては行けない内容! | ||
取扱を誤った場合、使用者が死亡、または重症を追う可能性が考えられる場合 | 絶対に行って頂きたい内容! | ||
取扱を誤った場合、使用者が傷害を追う危険が考えられる場合、及び物的損害のみ発生が考えられる場合 |
つり角度 |
0° |
30° |
---|---|---|
1本のロープにかかる張力(使用荷重に対する倍率) | 0.5 |
0.5 |
大きくできない場合は、低下率を思慮して玉掛索を思慮して玉掛索を選定してください。 |
ロープ経に対する曲げの大きさ(直径) |
1倍 |
5倍 |
10倍 |
20倍 |
---|---|---|---|---|
強 度 低 下 率 |
0.5 |
0.5 |
0.5 |
0.5 |
|
|
|
内容 |
点検種類 |
点検方法 |
廃棄基準 |
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---|---|---|---|---|---|
日常 |
点検 |
||||
ロープ |
1.断線※1 | ◯ |
◯ |
目 視 |
素線がロープ1よりの間において最外層ストランド中の総素数の10%以上断線しているもの。又はロープ5より間において20%以上断線しているもの。 |
2.摩耗 | ◯ |
◯ |
計 測 |
摩耗によって、直径の減少が公称径の7%を超えるもの | |
3.腐食 | ◯ |
◯ |
目 視 |
腐食によって、素線表面にピッチングが発生して、あばた状になったもの。内部腐食によって素線が緩んだもの | |
4.形くずれ | ◯ |
◯ |
目 視 |
形くずれによって、キング及び著しい扁平化、曲がり、かご状などの欠陥が生じた物 | |
5.電狐又は熱影響 | ◯ |
◯ |
目 視 |
テンパーカラー又は溶損の認められるもの | |
6.塗油の状態※2 | ◯ |
◯ |
目 視 |
||
7.アイ部、圧縮止部 | ◯ |
◯ |
目 視 |
き裂、変形、ロープのずれ、又は著しいきずなどが発生しているもの。 | |
金 属
|
1.変形 | ◯ |
◯ |
目 視 |
曲がり、ねじれ、ゆがみなどが認められるもの。 |
2.きず | ◯ |
◯ |
目 視 |
著しい当たり傷、切り欠き傷などが認められるもの | |
3.き裂 | ◯ |
◯ |
目視又は浸透探傷※3又は磁粉探傷※4 | き裂が認められるもの | |
4.摩耗 | ー |
◯ |
計 測 |
き裂が認められるもの | |
5.腐食 | ◯ |
◯ |
目 視 |
摩耗量が元の寸法の10%を超えるもの。全体的に腐食が認められるもの、又は局部的に著しい腐食のあるもの。 |
※1 断線は手で折り曲げて切断しておくのが良い。 ※2不足しているものは塗油する。 ※3 JIS Z 2343( 浸透探傷試験方法及び欠陥指示模様の等級分類)による。 ※4 JIS G 0565(鉄鋼材料の磁粉探傷試験方法及び欠陥指示模様の等級分類)による |
玉掛索の使用に際しては、製品ラベル等によりワイヤーロープ構成、ワイヤーロープ径、破断荷重又は種別を認識してください。間違った玉掛索を使用すると、強度不足等により事故発生の恐れがあります。 |
圧縮止め玉掛索の場合、アイ部の開き角度は60°を超えないようにして下さい。無理に大きなフックやピンを入れると、合金管が割れる恐れがあります。 |
圧縮止め玉掛索の場合、締結部を吊り荷のエッジ等に当てないようにして下さい。締結効率が低下し、抜ける恐れがあります。 |
酸やアルカリの腐食雰囲気や、100℃を超える高温雰囲気では使用しないで下さい。腐食、熱影響等により、強度が低下し危険です。 |
急激な衝撃荷重がかからないようにして下さい。玉掛索を鋭い角で曲げないよう、必要な場合は当て物をして下さい。 |
玉掛索は消耗品です。必ず保守及び日常点検、定期点検を実施し、損傷の程度を常に把握して使用して下さい。下記の点検表等を作成し確認しましょう。 |
点 検 項 目 |
点検の種類 |
点検方法 | |
---|---|---|---|
日常 |
定期 |
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①断線 | ○ |
○ |
目 視 |
②摩耗 | ○ |
○ |
計 測 |
③腐食 | ○ |
○ |
目 視 |
④形くずれ | ○ |
○ |
目 視 |
⑤電磁又は熱影響 | ○ |
○ |
目 視 |
⑥塗油の状態 | ○ |
○ |
目 視 |
⑦アイ部、圧縮止め部 | ○ |
○ |
目 視 |
|
新しいロープを使用する場合は、軽荷重・低速運転をしてロープをなじませてから正常運転に入る方がロープの寿命は長くなります。また使用前に使用荷重よりも少し思い荷重を数時間かけて、ロープの初期伸びを取れば更に寿命を延ばす事が出来ます。実際に使用する場合は、荷重荷運転・振動・高速移動・衝撃などを裂けるよう特に必要です。 | ||
過荷重を裂ける | 振動させない | 新品のロープに取替えたら↓ 軽荷重な物を、低速で上下させロープをなじませます。 |
高速移動をさせない | 衝撃を与えない | |